作品紹介【birth of life(生命の誕生)】

旧作からの作品紹介です。

【birth of life(生命の誕生)】

ピアノだけで構成された現代音楽的なミニマル作品です。
延々と16分音符の繰り返すフレーズを次々と登場させる手法はリスペクトしている現代音楽家スティーブ・ライヒから学んだ手法の1つです。

フレーズが積み重なって行く為、何台ものピアノを使用しないといけないのでこちらもライブでは中々再現が難しい曲ですね。

曲を追うごとにスピード感、ダイナミック感、グルーヴ感がどんどん生まれて行くのですがこのような曲を作る時に気をつけないと行けない点は「音と音がぶつからない事」です。
専門的な話ですがどんなにフレーズが重なっても音が一瞬でもぶつかってしまえばその箇所が和音として濁ってしまい不快な感じになってしまいます。(どんなアンサンブルでも同じですが。。。)
そのため、どのフレーズも「ある音」を弾かない様に作られています。これによってどのフレーズが組み合わさっても美しく響く様に作られています。
制約がある中での自由の追求という感じでしょうか。

他にもこのような曲を制作していますので、またこちらでも書いてみたいと思います。