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先日書いたクロマチックカリンバの続き
先日の記事はこちら

新作ではクロマチックカリンバを多く使っていますが中でも面白い作品をご紹介したいと思います。

ant’s march(蟻の行進)
この作品はカリンバのみで構成されたミニマル音楽です。
少しづつ音が増えて行き、気がつけば膨大な音の渦に包まれてカオスと秩序を表現した作品です。
この作品において通常のカリンバでは無し得なかった事は2点あります。
・1つは下から上まで音程差が約3オクターブをある事(ものによりますが通常のカリンバは1オクターブから1オクターブ半)。
・ダイアトニックスケール外の音を使っている事(通常のカリンバはキーが限定されています。)
3オクターブある事と12キー全てのキーで演奏が可能なので複雑な音楽にも対応可能なのです。
また一番下の音と一番上の音ではかなり音色差があり下の方はポーンと深いオルゴールのような低音感があり高音部はカリカリ、コリコリとした独特の土の香りがします。
実際、カリンバはオルゴールの起源とも言われているそうです。

。。。と思いオルゴール的な作品も作ってみました。
beginning of dream(夢のはじまり)

その他にも環境音でユニークなリズムを構成した
deep inside(心の奥底で)
ヒーリング系のドローンアンビエント作品
light and water(光と水)
にも使用しています。

いかがでしょうか?
作品で使うごとにカリンバの魅力や可能性に魅せられています。
今後も新たな使用方法を考えて行きたいと思っています。

最近お気に入りの楽器『クロマチック・カリンバ』

アフリカの民族楽器であるカリンバ。いわゆる”親指ピアノ”とよばれているものです。」
従来は音階ごとに作られていますが、私の使用しているカリンバはクロマチックなのです。
しかも3オクターブ!!なので、大体の曲に対応出来ます。

初めて使用したのは昨年サウンドプロデュースさせて頂きましたシンガーソングライター『やなせなな』さんの5thアルバム『夜が明けるよ』の収録曲「F村の猫」という曲でした。
以来、制作ではあまり使用していなかったのですが、ここにきてかなりの頻度で使用しています。

カリカリ、コリコリかわいい音からポーンと奥行のある深い音まで多彩な音色を持っていて、奥の深い楽器です。
生楽器の収録は難しさもありますが、独特の空気感、温かさを含む事ができるので制作していて楽しい!
もうすぐリリースする作品にも沢山登場してきますので是非チェックして頂けると嬉しいです。