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日々制作する中で目標にしている事は良曲を制作する事とは別に、聞いた時に感じる「イメージ」を意識しています。主となるコンテンツ(映像、舞台、イベント)に溶け込み具体的にどのようなシーン、映像でフィットするのかを考えながら、感じながら制作しています。

普段から多くの方が映画やドラマなどでBGMとしての音楽を耳にしていると思います。
主となる映像をどのように音楽がサポートしているかを注意して見て頂くと面白いと思うのですが、影でサポートしている音楽が実はシーンの大きな流れを支配している事が多いのです。
役者の表情だったり、セリフの言い方だったり、シチュエーションだったりと目に飛び込んでくる情報は膨大ですが、その中で音楽やSEなどの効果は絶大です。
音だけでシーンの感情表現の大半を占めているのではないかと感じる事もあるくらいです。

それもそのはず。
音による人間のコミュニケーションは言語より古く、言語でのコミュニケーション以前は様々な「音」の表情、表現で情報の受け渡しをしていた事を多くの研究者が発表しています。
また生物や植物においても敏感に「音」を感じ、警戒したり仲間同士の合図をしたり、その情報量は膨大です。
「音」が発する何かを敏感に感じ取るDNAが生物である人間に深く備わっている事を思うと前述したBGMが持つイメージの重要性は理解出来ると思います。

それだけにごまかしが効かないもの。
映像やシーンに対して「なんか違うなあ」と思われてしまえばそれまでなんです。
たとえ近くても違うものは違う。
はっきりと答えが出てしまう。
それだけに良い曲である事とは全く別ものとして「イメージ」がある音楽の制作が重要なんです。
また「イメージ」がある音は逆に主となる映像などのコンテンツの魅力を引き出します。
豊かに、繊細に、ダイナミックに。

そんな「音」を作る事を日々心がけてます。
そういえば最近作品紹介記事書いてないなあ。。。